――3学長からの報告も、それぞれ多岐に亘る内容でしたが、紙面の関係で、ごく一部を抜粋してお伝えいたします。
北海道は別名「試される大地」と言われております。札幌医科大学も道職員ですので、4月から給与が直ちに10%カットになりまして、「試される大地とは、こういうことか」と思った教員もいるでしょう。来年の4月に学長、理事長一体型で法人化を目指します。
法人化の組織作りをする中では、いろいろなご意見を、現場訪問で伺うようにしています。これがすごく重要だと思います。法人化する理由は、大学を改革するためですが、その先にあるのは、地元にいる優秀で前向きな人材を大学に入れて育てたいという願いです。そういったことを教職員と確認しながら一歩一歩進めているところです。
私どもも来年の4月に法人化しますので、目下、法人化に向けての基本理念を明確にしようということで、私のほうで原案を作り、法人化検討委員会という所で揉んでもらっています。そこで私は、「地域社会への学術的な貢献」ということにこだわってます。我々は、あくまでも学術性の高い組織として存在しているという当たり前のことを最初に掲げて設置者にも訴えています。
学長のリーダーシップの心得として、ミッション、パッション、アクションと書きましたが、強い意志を持って腹を決めないとやれない。学長は諦めない、負けない、逃げない。これが共通の心境ではないかと思います。
平成17年に法人化した大学の多くは、同時に組織の再編成をやり、任期制、評価制度などを同時に定款に入れ込みましたが、本学はいろいろな改革を設置者主導でやらないで、新たに経営を担当する理事長・学長に任せる形をとりました。そこで法人経営と、教学改革を一人がやることは極めて困難ということで理事長・学長を分離することにしたようです。
学長は、中期計画を読んで所信を出し、選ばれました。自分自身が、中期計画をデザインしていないのに、リーダーシップなんていって力んでも大学は動きません。大学のプレイヤーは教員であり、教員が元気でないと改革は出来ません。合意形成のシステムを2、3カ月かけてはっきりさせることから始めました。
平成18年度に設置されている76の公立大学のうち、大学院大学を除く74の公立大学に設置された156学部の、学部名毎の設置数は右グラフの通りです。
最も多い学部は看護学部で23を数えます。医・歯・薬学部を除く看護・医療福祉系の学部(学部名を緑字で示した)も合わせるとその数は41に上り、近年の公立大学新設ブームを支えました。
続いて、経済学部10、医学部・文学部が8、工学部6と続きますが、伝統的な名称の学部はこれら4学部に加えて薬学部・理学部3、法学部2等と比較的少数に留まります。
また最近ユニークな名称の学部設置が増加していると言われていますが、公立大学の学部名の種類は78種類で、そのうち公立大学において唯一の名称となる学部は55に上り、多様な学部が大きく裾野を広げている状況となっています。
この55の学部の設置時期を見ると、51の学部が大学設置基準の大綱化以降、すなわち平成に入ってからの設置となっています。地域社会の要請に応える、新しいコンセプトの学部づくりに工夫を凝らしている近年の傾向が見て取れます。
経営情報学部、情報科学部、総合政策学部、人間環境学部、人間社会学部、人間文化学部、デザイン学部、美術学部、美術工芸学部、法学部
環境科学部、環境共生学部、環境人間学部、看護栄養学部、看護福祉学部、歯学部、国際コミュニケーション学部、経営経済学部、経営学部、経済情報学部、芸術学部、芸術工学部、芸術文化学部、健康科学部、健康福祉学部、国際学部、国際環境工学部、国際関係学部、国際教養学部、国際情報学部、国際政策学部、国際総合科学部、国際文化学部、コンピュータ理工学部、事業構想学部、システム科学技術学部、システム情報科学部、システムデザイン学部、商学部、情報工学部、食産業学部、診療放射線学部、食品栄養科学部、人文学部、人文社会学部、総合リハビリテーション学部、生物資源学部、生物資源科学部、生物資源環境学部、生命環境科学部、生命環境学部、総合管理学部、ソフトウエア情報学部、地域政策学部、地域創造学部、都市環境学部、都市教養学部、人間看護学部、人間福祉学部、農学部、文化学部、福祉社会学部、保健医療福祉学部、保健科学部、保健看護学部