はじめに、本協会の元会長(元東京都立大学総長)でもある荻上紘一大学評価・学位授与機構教授より、基調講演が行われた。
中教審の委員として議論に関わっている立場から、答申案「学士課程教育の構築に向けて」に謳われている「学士力」の概念や、学生受入方針の明確化、教職員の職能開発等のキーワードが解説されるとともに、新たな諮問のポイントである学位プログラム中心の考え方が紹介された。
続いて、「学士力」育成やグローバル化への対応といった新たな課題への取組みについて、公立はこだて未来大学の中島秀之学長、京都府立大学の竹葉剛学長、大分県立看護科学大学の草間朋子学長から、それぞれの大学の現状や特徴的な事例等の報告が行われた。
事例発表の後、小林俊一秋田県立大学長の司会のもと、3学長及び荻上教授、義本課長によるパネルディスカッションが行われ(写真)、フロアとの活発な意見交換が行われた。
パネルディスカッションの終了後、秋田市内の秋田ビューホテルに会場を移し、情報交換会が行われた。
2日目は、はじめに拡大委員会が開催され、参加者が3委員会に分かれ、テーマ別に意見交換が行われた。
総務省自治財政局財務調査課の櫻井秀和課長補佐にご講演いただいた後、各大学が直面している課題のうち、人事や会計など法制度に係るものについての意見交換が行われた。
議論された課題のうち重要なものについては、政策委員会で引き続き協議を行い、政策要望等につなげていく予定となっている。
名古屋市立大学の西野仁雄学長、国際教養大学の加藤泰久参事兼教務課長から事例報告が行われた。
意見交換では、スキルのみの英語力に留まらないための、教養教育の重要性等が議論された。
青森公立大学の佐々木恒男学長、秋田県立大学の竹村達三理事から事例報告が行われるとともに、関連の問題として、退職金の通算制度に関する課題の提起が行われた。
これらの問題については、経営委員会の主たる検討課題として、引き続き議論を深めていくことなった。
拡大委員会の終了後、会場を移し、各委員長から委員会報告が行われた後、臨時総会が開催された。
臨時総会では、5月総会で改正の工程案が了承され、それに基いて作業部会や各地区協議会等で意見交換が重ねられてきた「公立大学協会会則」及び「役員選任手続き等に関する規程」の改正案が審議され、いずれも理事会による提案通り可決された。
東大阪市の町工場が中心となって開発し、大阪府立大学の学生も設計段階から関わった小型人工衛星「まいど1号」の運用管制室が、府大中百舌鳥キャンパスの工学部内に完成した。
つくば市の宇宙航空研究開発機構との間で回線が結ばれており、1月下旬の打ち上げ後に、衛星の姿勢制御や観測データの受信等が行われる。
京都府立医科大学と京都府教育委員会は、将来の医療を担う若者の育成を目的とした包括協定を締結した。
医学や看護学を志す府立高校生を対象に、府立医大が特別講義や体験学習、入試説明会を開催するほか、健康・福祉分野等の専門学科を設置する府立高校と府立医大との連携等の取組みが行われる予定。
県立広島大学では、2007年度から行ってきた世界遺産・宮島の歴史や文化を研究対象とする「宮島学」の取組みを、2009年度から正規のカリキュラムに組み入れることとなった。
厳島神社を中心とした歴史・文化の講義に加え、地域住民による講義や宮島でのフィールドワークも取り入れられることとなっている。
12月11日(木)、12日(金)の2日間、第5回となる日仏高等教育シンポジウムが開催された。両国の学長、行政関係者など約150名の参加のもと、日仏の学術・教育交流や学生・教員の国際的な流動性の課題と現状等について意見交換が行われた。また、前日10日に行われた歓迎レセプションでは、日本側を代表し、本協会の佐々木雄太会長が乾杯の音頭を取った。