公立大学協会ニューズレター(Vol. 4, No. 2) ..... 11/12

公立大学の特色ある取組み・改革 10

福岡県立大学(学長:名和田新 専門:内分泌・代謝学)

地域密着型で法人化4年目最高評価

地域と共に歩き、アジアと交流する福祉系総合大学改革

■産学官民で大学改革

本学の社会貢献活動は平成18年度、法人化とともに設置された附属研究所(生涯福祉研究、ヘルスプロモーション実践研究、不登校・ひきこもりサポートの3センター)を中心に、学生・院生の体験・経験学習とともに行われている。

田川地域・福岡県の産学官民連携・協働による研究・事業等の推進、国・県・市町村審議会等の委員としての活動、地域との連携、国際交流協定等を行ってきた。

附属研究所は学長が所長を兼ね、毎月調整部会を開催して3センターの運営を戦略的に審議、年度末に事業報告書を発刊している。

■教育GP、地方の元気再生事業の獲得

産学官民連携・協働による研究・事業等の推進は、附属研究所やワーキンググループにより、地域貢献、教育GPの申請などで取組んでいる。大型委託費以外の取組テーマは「シーズ連携・マザークラス」「福祉用具の開発」「公開講座」「産官学セミナー」などがある。

不登校・ひきこもりサポートセンターの取組は県からも支援を受け、それを発展させ、教育GP「不登校・ひきこもり援助力養成プログラム」を平成20年度に取得した。全国の大学で初めて不登校・ひきこもりサポートセンターを設置し、スクールを設置した。

また、地方の元気再生事業(内閣府)では、癒学(ゆがく)の郷・旧産炭地田川の世界遺産化・活性化をめざし、「産官民学が協働する保養滞在型エコツーリズムの実現」を平成20年度より2年間継続している。

■センター設立で地域協働を戦略化する

地域との連携については、附属研究所が窓口となり、大学田川地域連携推進協議会(平成18年設立)を年4回程度開催し活動。また、県立大学とともに歩む会(市民団体、月1回会報を発行)や県立大学を応援する会(田川商工会議所事務局)等にも支えられ連携している。

県民の生涯学習支援は、附属研究所調整部会内に公開講座小部会を設け、3センターが年間一つずつ公開講座を提案、実施(平成20年度はReラーニング4ゼミ、健康促進体験ツアー、不登校問題解消対応)。さらに、各センターで、公開講演会、地域支援事業を実施。ヒーリング紹介公開講座、マザークラス事業、心理教育相談室公開講演会、おもちゃ図書館田川、県大子どもサポートセンター派遣事業、「不登校・ひきこもり」教員対象研修など。新たな取組としては足と靴の相談室、お弁当の日、キャンパスキッズ、キャンパススクール(不登校・ひきこもり)などがある。

国際交流では、南京師範大学との提携(平成6年)に続き、大邱(テグ)韓医大学校と提携(平成19年)し、今年度中に、北京中医薬大学、韓国三育大学と協定書締結予定である。学術交流では学長裁量のプロジェクト研究(アジア研究)や各センターでの国際シンポジウムを行っている。

国・県・市町村審議会等の委員としての活動は、教員の各専門分野に応じて各種審議会・委員会等の委員に就任、兼業届け出の確認や年度末の『教育・研究・社会貢献活動一覧』で公表している。

■西日本の福祉系総合大学のモデルへ

これらの地域密着の大学改革は、平成21年度、外部評価委員会から最高評価を受けている。

地域最大のまつり・神幸祭の
ゴミ回収学生ボランティア
不登校・ひきこもりキャンパススクールの
子ども作成の絵

大学DATA

学部 人間社会学部、看護学部
研究科 人間社会学研究科、看護学研究科
本部所在地 〒825-8585 福岡県田川市大字伊田4395
交通 JR田川伊田駅から徒歩15分
TEL 0947-42-2118 FAX 0947-42-6171
設立年 1992年
設置者 公立大学法人福岡県立大学(福岡県)
学生数 1,129名 教員数 105名 職員数 22名
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