愛知県は東京と関西の狭間にあって、文化面で遅れをとっているという意識が以前からありました。その遅れを埋めるべく創設された本学では、人材育成だけでなく、大学の直接的な文化活動が重要です。芸術大学にとって、地域の芸術文化の活性化は芸術を志向する人材の確保、卒業後の活動の場の獲得等に関連する重要な課題でもあります。
本学では2007年より、NTTが開発した高画質なWarpVisionを使い公立高校との間で実技を含んだ遠隔授業を行っています。これまで色彩に関する授業や音楽の授業を、映像を通して相互にやり取りをしながら進めていますが、高校生にとって大きな刺激になっているようです。機材の都合でまだ一校との間で行われているだけですが、それを多くの高校に広げて行くのが今後の課題です。
また、名古屋の中心部にある県の施設、愛知芸術文化センターでは、本学の教員によるサテライト講座を開講しています。今年で3年目になりますが、今年は30講座が開講されています。「ゴッホとゴーギャン・共同生活の二ヶ月間」等の座学から、「100人の中の孤独/オーケストラの中の私」等演奏を交えたものまで、演奏家や作家など、現役の表現者である教員でなければできない授業を一般の人に公開するという講座です。
芸術の領域では音楽を聴く人、美術を鑑賞する人、道具を使う人が必要です。幸いなことに、自分たちの専門を外に向かってアピールすることは、地域の人々に楽しみを提供することにもなり、また、発信者である学生自身の喜びでもあります。
12月の初旬には本学の所在地である長久手町のホールでオペラの公演が行われます。音楽と美術が協力して舞台を創りますが、若さあふれた学生たちの演奏は、職業的な演奏には無い熱気と魅力があり、多くの固定したファンを持っています。
また、町の皆さんの協力を得て、毎年「ながくてアートフェスティバル」という催しを開催しています。田んぼの中に現代アートが忽然と現れる風景は町の人々の関心を集め、地域の人々との繋がりを深めています。
様々な芸術活動を行うにはどうしても資金が必要です。経費が削減される中で、大学の活動を維持していくために、一年前に通称「愛芸アシスト」という本学を支援する会を設立しました。法人、個人の会員を募り、資金、精神両面で皆さんに支援して頂いております。しかし、ただ支援を受けるためだけの組織に終わらせず、これを文化交流の場にしたいと考えています。我々の提供する芸術活動を軸にして文化的交流が盛んになり、芸術文化の振興に繋がることを期待しています。
市民に支えられ共感を得られる、真の意味の公立大学を目指したいと思います。
| 学部 | 美術学部、音楽学部 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 研究科 | 美術研究科、音楽研究科 | ||||
| 本部所在地 | 〒480-1194 愛知県愛知郡長久手町大字岩作字三ヶ峯1-114 | ||||
| 交通 | 東部丘陵線(リニモ)芸大通駅から徒歩15分 | ||||
| TEL | 0561-62-1180 | FAX | 0561-62-0083 | ||
| 設立年 | 1966年 | ||||
| 設置者 | 愛知県公立大学法人(愛知県) | ||||
| 学生数 | 1,011名 | 教員数 | 82名 | 職員数 | 28名 |